私たちが目指しているのは
心の栄養となれるような“やさしさ”を持つ食中酒です。
安芸虎の酒
当蔵は、小規模生産の小さな酒蔵です。
時間をかけて、手造りの工程を大切にしながら、少量仕込みで酒造りを行っております。
自然から与えられたものを使い、いかに美味しいお酒がつくれるか。
与えられたものの個性に寄り添い、その個性をより引き出し生まれる美味しいお酒。
私たちが目指しているのは、心の栄養となれるような“やさしさ”を持つ食中酒です。
ゆったりと過ごしたい時、ひとり物思いにふける時、楽しく仲間と集う時、そんな大切なひとときに、そばにおいていただけるような「味わい深いお酒」。
伝統を大切にしながら、時には伝統をも疑う姿勢を持ち、美味しいお酒が造れるよう日々取り組んでおります。
【吟の夢】
高知県で育種された第1号の酒造好適米。
酒米の「山田錦」を母とし、その特性を受け継いで、1998年に誕生しました。
山田錦よりも背が低く台風に強い性質を持っています。
◆適度な酸味とフルーティーな香り、軽やかなうまみ、飲み飽きしないキレの良さがあります。
【土佐麗】
2018年に開発された酒造好適米、第3号。
2009年に、酒造好適米第2号「風鳴子」と「ひとめぼれ」を交配し、高度精白可能な酒造適性の優れる多収性品種「土佐麗」を育成。
高度精白可能な酒造適性の優れる多収性品種として2018年12月に品種登録、2019年2月に奨励品種として採用されました。
◆味幅のあるしっかりした酒に向いています。
【土佐錦】
1994年に、酒造適正米「土佐錦」として誕生。
「土佐錦」は大粒で、吸水性がよく、粗タンパク質含有量が低く酒造適性に優れています。
◆雑味が少なく、スッキリした淡麗辛口の酒に向いています。
安芸虎の酒造りに欠かせない
個性とロマンあふれる高知県酵母
酵母
弊社では、協会酵母や高知県酵母を、目的に合わせて選択しています。
高知県酵母とは、土佐酒の特徴づけを目指して開発された酵母のこと。
特に吟醸香に特徴をもつ酵母で、安芸虎の酒造りにおいて大切な存在です。
高知県工業技術センターでは、高知県独自の酵母の研究と開発が行われています。
高知県酵母のおもしろさと言えば・・・
【宇宙と深海を旅してきた宇宙深海酵母】
【香り高く華やかな酵母CEL-24】
などなど個性とロマンあふれる高知県酵母が開発されています。
さらに安芸虎が大切にしている味わいに「苦味」があります。
苦味については誤解を招きやすいので、普段はあまり触れないようにしています。日本酒を語る時、苦味はそのマイナス面だけを取り上げられる事が多いからです。
しかし、食事中に残った味わいをリセットするには、酒の「苦味」はとても有効です。
スッキリとした苦味を持っているところが、食中酒「安芸虎」の強さだと思っています。
ワインと料理の関係に比べると、日本酒の飲まれ方は、どこか固定化されているように思います。例えば、「淡麗辛口」だけの日本酒よりも、本来の酒らしい味わいを持った存在感のある日本酒の方が、料理と酒を互いに引き立て合う。
自分の感性を研きながら、日本酒の楽しみ方がもっと幅広い世界になるように、「食中酒の新しい味」への挑戦を続けています。